高血圧症の治療薬として近年注目なのがミカルディスという治療薬です。ミカルディスは生理的昇圧物質であるアンジオテンシンIIだけに働きかけ血圧を下げる作用のあるとても優れた治療薬です。

寝起きでも血圧を正常域に保つミカルディスの飲み方

高血圧治療において重要となるのは血圧を正常域に下げるということであり、そのために降圧剤が使用されます。ミカルディスは高血圧治療に用いられる降圧剤であり、一日一回の投与で効果が持続するのが特徴です。高血圧の血圧管理においては長時間効果が持続するということが重要な点です。それによって長時間にわたって血圧を正常域に保つことが可能になると同時に、患者の飲み忘れによる血圧管理の失敗が起こりにくくなるからです。ミカルディスは降圧効果も高く、臓器保護作用もあることが知られているため頻繁に治療に用いられるようになってきています。血圧を正常域に保つというのは言葉では簡単でも実際には難しい面があります。外来患者の場合には一日中血圧をモニタリングしているわけにはいかず、血圧の日内変動の中で治療中にも高血圧になってしまっている時間がある場合もあるからです。寝起きの早朝の時間帯は血圧が上がりやすい人が多く、降圧剤を使用していても血圧が正しく管理されていないということがしばしばあることが知られています。早朝高血圧と呼ばれる現象であり、寝起きの時間に脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を発症して救急車で病院に運ばれるという事態が比較的よく見られるのはそういった理由があるからです。ミカルディスのように一日一回の服用で良い降圧剤を使用している場合には朝に飲む患者が多く、寝起きの時間帯は降圧剤の血中濃度が一日の中でも最も低い時間帯になってしまいがちなのもその原因の一つとされています。そのため、早朝高血圧が疑われる場合にはミカルディスのような降圧剤は夜に飲むということが指導されるようになっています。これによって寝起きの時間帯は降圧剤の血中濃度が十分に高く、血圧が正常値に保つことができるのです。